事故車

歩行者や自転車、車、バイクなどが共存しなければいけない現代社会においては、交通事故はつきもの。自分ではどんなに気を付けていても、安全運転をしていても、交通事故は自分に原因があって起こしてしまうばかりではありません。「もらい事故」にあってしまう可能性もあります。

交通事故を起こすのはバイクだけではありませんが、バイクが巻き込まれてしまう交通事故は全国平均でも19%。しかし、東京都など交通量が激しい場所においては、バイクの交通事故が全体の31%にも上り、車の交通事故よりも3倍近く高い事故率となっています。

バイク事故が起きやすい月

バイク事故は年間を通していつでも発生していますが、その中でもバイクが事故にあいやすい月は、12月がダントツトップ。12月というと、年末で多くの人が慌ただしくなる月ですし、車やバイクはもちろんですが、自転車や歩行者の数も増えて、町全体の交通量が全国的に多くなる月でもあります。

年の瀬で忙しいためでしょうか、この時期には過去の事故データを見ても、事故が起きやすい月と言えるでしょう。

12月以外には、5月や9月などもバイク事故が起きやすくなっています。バイクを楽しむ人には若い年代の人も多く、5月と言えばゴールデンウィーク明け、9月と言えば夏休み明けのように、長期の休みの後に事故を起こしやすいという傾向にあるようです。

自分自身では安全運転しているつもりでも、ぼんやりしたドライバーが起こした事故に巻き込まれてしまったりすることも十分に考えられます。多くの人が慌ただしく周囲に注意を払えなくなってしまう時期や、長期の休み明けなどボンヤリしやすい時期などには、バイクの運転は普段よりもさらに気を付けるようにしましょう。

バイク事故が起きやすい時間帯

自動車やバイクの事故は、見通しが悪くなる夜間に多くなるのかなと思いがちですが、そういうわけでもありません。

確かに、見通しが良くない夜間にも事故は起こしやすい状態にあることは間違いないのですが、見通しが悪いためにドライバーも注意して速度を落とすためでしょうか、それとも交通量が減ることで事故を起こしにくくなるからでしょうか。

実は、夜間よりもずっとバイク事故が起きやすい時間帯があります。

それが、朝の6時から8時という時間帯。これは、そうです、朝の通勤時間ですね。朝の通勤時間帯には、多くの人が出社するために急いでいる時間帯。マイカー通勤する人やバイク通勤する人などで道路も混雑しますし、益へ向かう自転車や歩行者なども増えるため、駅の周辺などはごった返してしまいます。

自動車だと、道路が渋滞していればあきらめるしかないのですが、バイクの場合には車と車の間をすり抜けることもできるため、そうしたテクニックを使って渋滞中でもスピードを出したまま走行するバイクも少なくありません。そうしたことも、朝の通勤時間帯にバイク事故が起こりやすい原因なのかもしれませんね。

若年層ばかりではない

バイク人口は、若い年代が圧倒的に多いのは事実。その為、バイク事故と言っても、若い年代の不注意な運転が責められることも少なくありません。

確かに、そうした事故も多いのですが、バイク事故を起こすドライバーの年代を見てみると、若年層よりも30代~40代にかけての年代の方が多いようです。この年代は二輪免許を取ったばかりというわけでもなく、バイクの運転歴でいえば、ベテランの域に入るぐらいの年代。慣れが事故を引き起こす要因となってしまうのかもしれません。

アラサーやアラフォーの年齢でバイクの運転をする人は、慣れているバイクだからと油断せずに、慣れこそが事故を引き起こす原因となるのだということを自覚して、普段以上に安全運転には気を付けたいですね。

下記ページでは事故件数・事故が起きる原因についてより詳しく説明しています。