高速道路事故の特徴

高速道路における交通事故事情ですが、死傷者数をみてみると平成元年前後頃に急増はしているものの、それ以降は横ばいもしくは微減といった状態が続いています。

一方で高速道路の全国の開通状況は年々右肩上がりに増えてきており、高速道路を利用する自動車台数もそれに伴いどんどん増えてきているのが現状です。

平成元年前後にはちょうど高速道路を利用する人口が急増した時期であったため、死傷者数の増加は相関関係のある伸びとなりましたが、以降はそれ以上増えることはないため、一定の条件下での事故が減らずに存在してはいるものの事故そのものは割合としては減っているというふうに言えます。

高速道路での事故の特徴は、その約半数が車両単独の事故であるということと、車両同士の事故では約6割が追突によるものであるということです。

起きがちな交通事故と過失

高速道路での事故の多くが、前方をよく見ていなかったことによる接触事故です。

特に夜間の場合には多く起こるようになっており、居眠り運転や漫然運転(考え事)などをしていると、前方で減速をした車の存在に気づくのが遅れ、衝突ということになってしまうようです。

またそうした接触事故が起こった時にシートベルトを着用しているかどうかによって、同乗者の生命が助かるかが決まるというような事例も数多くなっています。

平成20年6月1日からは高速道路では全席シートベルト着用が義務化されており、もし事故が起きた場合非着用であったことが発覚すると、その過失割合は高くなってしまいます。