信号がない場合の過失割合

交通事故における過失割合は、基本的にはそれぞれの立場が有利であるかどうかということにより判断します。

例えば、交差点での事故の場合青信号で直進した自動車は赤信号での自動車に比べてまずは無条件で有利となり、そこから青信号直進車の方に何らかの過失となるような要素はなかったかを調べて減点していくというような方法です。

ですが信号のない交差点の出会い頭の衝突事故の場合、どちらがより有利かということについてははっきりと定めがないこともあるため、すぐにどちらの過失割合が大きいかがわかりません。

そこで信号のない交差点の事故の場合、主にどのような点で比較をしてより過失を多くするかということを決めていくようになります。

自動車同士の事故での過失比較

自動車事故が起きたときには、それぞれの自動車が事故直前にとった行動についていくつかの項目をチェックすることで過失の加算要素としていきます。

例をいくつか挙げれば「前方不注意」「速度違反(15キロオーバー/30キロオーバーの二段階)」「合図なし・合図遅れ」「相手車の先入」といったものです。

また他にその道路に転回禁止がありそれを違反していたり、狭い交差点でありながら徐行をせずに入ってきたような場合にも過失割合として加算をされます。

交差点における過失比較

交差点においては、仮に信号がなくてもあらかじめ優先されるべき方向の車線が決められています。

まず大きな通りに細い通りが交差するような場合には、大きな通りの方が優先になるのでたとえ出会い頭であっても細い道から侵入してきた方に過失があるとします。

また同じ程度の幅の交差点であっても、道路上では基本的に左側が優先されるので、同程度の過失ならば向かって左から入ってきた方の車の過失が軽くなります。