見通しの悪い道路では、自動車同士の接触事故も自転車や歩行者との接触事故もとても起こりやすいため、普通の道路を走るよりも危険が多く潜んでいます。
例えば曲がり角から突然歩行者が飛び出して来たり、安全だと思って発信したつもりでも見えないところから勢い良く車が走ってきたり、見通しの悪い道路では、「安全だろう」「確認したつもり」などのあやふやな判断ではなく、確実に「安全だ」と言える状態で発信するのが望ましいです。

歩行者が原因で接触するケースも

また歩行者やバイク、自転車側にも配慮するべき点があります。
見通しが悪い道路では、車に比べて歩行者や自転車などは見落とされやすくなってしまいます。
ですので、「車が止まってくれるだろう」「気付いてくれるだろう」というだろうの認識をやめて、「車が気付かないかも知れない」「止まってくれないかもしれない」というかもしれないの認識に切り替えましょう。
そうすることで相手も自分も危ない目に遭わずに済むケースも多々あります。
特に歩きだと携帯やスマホを見ながらの歩行などは特別禁止されていないので、前方不注意になりがちです。
そうなるとどんなに車が気をつけていても、歩行者が原因で接触してしまう可能性もあります。
歩行者の前方不注意でありながら、交通弱者である歩行者の方ばかりが保護されるという理不尽な状況に陥ってしまいます。
とは言っても接触したことで怪我をしたりする可能性が高いのは歩行者で、それが自分の不注意で起こったとなると「もっとちゃんと注意して歩いていればよかった」と後悔することでしょう。
交通弱者には交通弱者の気をつけるべき点があるのです。

自動車と同じで人を傷つける可能性が大

バイクや自転車は見通しが悪いところでも車の間を縫って走ったり、車の影から急に飛び出してきたりという危険運転をしてしまうことがあります。
小回りがきくため、そうした運転をしたくなる気持ちはわからなくもないですが、自分が事故に遭う確率も高くなりますし、車や歩行者が気をつけているのに、バイクや自転車が危険運転をしたせいで間一髪という状況になることもあるのです。
小回りがきくために自動車よりも「乗り物を運転している」という感覚が薄まってしまうものですが、実際には自動車と同じで人を傷つける、大事故に繋がる可能性がある乗り物だということをしっかり認識しておく必要があります。