運転免許と点数制度について

自動車を運転している人ならば、一度は道路上で何らかの取り締まりをしている警察官の姿を見たことがあるはずです。

警察官による交通指導取締り方法にはいくつかの種類があり、それぞれ違反に応じてその方法を大きく変化させています。

警察組織内において交通指導や取り締まりを行うのは「交通部」と呼ばれる部署となっており、それぞれの都道府県警内交通部として配属された警察官があたります。

交通部には交通企画課、交通指導課、交通規制課、交通捜査課、高速道路交通警察隊、交通機動隊、運転免許試験課、運転免許管理課といった組織があり、それぞれ微妙にどのような形で交通安全に関わるかといったことが異なってきます。

このうち一般公道上で交通指導や違反取り締まりを行うのは「交通指導課」ですが、他にも高速道路では「高速道路交通警察隊」が活動し、いわゆる「白バイ隊」と言われる「交通機動隊」も路上パトロールをしながら違反者を取り締まる業務行ったりします。

いずれにしてももし違反したと呼び止められたときには下手に逃げたり抵抗したりするようなことはせず、まずはおとなしくその指示に従うようにしましょう。

交通違反と点数について

私達が自動車免許を受けたときには、その使用において付加点数による制度に従うことになります。

免許取得時には交通違反となる事例について細かく学びますが、それに違反をしそのことを警察官に取り締まりを受けると、付加点数を免許所有者に課せられることになりその累計点数が一定となることで罰金や免許停止などの処分を受けることになります。

付加点数制とは、例えば何らかの違反を犯したときには必ず引かれることになる点数が定められているとともに、その違反の悪質さや社会に与える影響などを勘案してさらに何点かを付加するというしくみです。

点数によって受ける処分の重さが変わってくるため、同じ違反でも態度やそれを起こすことになった背景によってかなり重大な違反事項として処理されることもあります。

交通違反による主な点数

交通違反にはかなりたくさんの種類がありますが、中でも最も重く取り扱われるのが「酒酔い運転」「麻薬等運転」「共同危険行為等禁止違反」です。
これらはいずれも1度の違反により25点が課されることとなっており、すなわち前歴0であっても一発で免許取り消しと欠格期間を2年受けることになります。

また、実際に交通事故を起こした場合には、その時に与えた損害(死亡、傷害、負傷者への治療期間など)がどれくらいであるかによって課される点数が変わってきます。

つまり事故を起こしたときの原因がスピード超過だった時には、速度超過の点数と、それによって起こった相手への損害の点数が合計されて罰則の対象になります。

一度免許停止や免許取り消しを受けるとその後3~5年記録が残るため、その間に別の事故や違反を起こすとより思い罰則を受けることになります。