安全運転講座~バイク編~

コーナリングの基礎

十分曲がれるスピードにする

バイクに乗れば街中のみならず、峠などでも曲がる道路は数多くあります。
コーナーは、カーブの大きさと路面状況により、ライダーによって、曲がれる限界のスピードがあります。
また雨の日や雪の日など、路面が滑りやすくなっていると、いつも以上にスピードを落とさないとなりません。

道路状況によっても、スピードを考えないとならず、障害物がある、遮蔽物があり見通しが良くないなどであれば、やはりスピードは落とさないと、コーナーを曲がれなくなります。
また、対抗車が来ることもあるので、車やバイクとすれ違う、歩行者や自転車が飛び出てくるなど、予期せぬことも予想して曲がらないとなりません。

コーナーを安全に曲がるために

・コーナー入り口

まずはコーナー状況と路面状況を考え、バイクのスピードを制御し、曲がれるスピードまで落とします。
曲がった後の対抗車などを予想し、見えない部分を予想しながら、コーナーに入っていきます。
曲がるときは、車体を傾け曲がりやすくして、顔は進行方向に向けます。

・コーナー途中

曲がっている途中は車体と体の角度を維持し、路面状況を見ていきます。
曲がっている間は、バランスを崩しやすいので、急に体勢やスピードを変えることなく、一定を保ちます。
また、トラックなど対抗車が中央線をはみ出すこともあるので、対抗車に注意します。

・コーナー出口

出口になったら、スムーズにスピードを元に戻します。
バイクと勢も垂直に戻し、直線を走る格好に戻します。
コーナー途中や出口では、人が飛び出してくることもあるので、飛び出しに注意して走ります。
また峠など田舎道だと、動物が飛び出すこともあります。
さらに、路面が急に変化し、落ち葉などで滑ることもあるので、バイクの転倒にも注意しましょう。

人間の視界

人の目は動かさずに、視界として捕らえられるのは、水平に200度、垂直に140度です。
しかし、はっきりとモノを捉えられるのは、左右1.5度程度であり、これ以外の角度は、視界にモノが写っても、はっきりとは見えません。
ぼやけて見えるだけであり、モノが何であるか識別は難しいです。
バイクで走るときは、進行方向に目を向け、積極的に視界の中のモノを識別するようにします。

建物などに視界を奪われると、その間に前方に何かあっても、気がつくのが遅くなり、場合によっては転倒事故に繋がります。
夜であれば、バイクのライトは点灯し、前方をしっかり照らし、視界を確保します。
ゴーグルやヘルメットのバイザーは、視界を悪くすることがあり、特に汚れていたり傷が付いていると見えにくいです。
そのような場合は、傷も汚れもない、新しいものに取り替えるようにしましょう。