車対人の事故における過失割合

車と人が接触をする事故の場合、基本的には自動車の過失割合が絶対的に大きくなります。

これは道路上において歩行者は車に比べて弱い立場にあり、ちょっとした接触であってものちに障害が残るような大事故につながることがあるためです。

実際に起きた交通事故のうち、死亡者が出てしまった重大事故件数をみてみると、平成20年には自動車乗車中の事故を抜き歩行者が被害者となる事故が最多となりその後も増加する傾向にあります。

中でも歩行者への自動車事故の約7割は夜間に起こっており、ドライバーだけでなく歩行者自身も自分の身を守るための通行が求められているのが実情です。

人側にも過失割合を求められる場合も

自動車対歩行者における事故では、両者とも特に道路交通法を違反したというわけでなく起こった接触ならば、自動車が100%の割合で過失を受けることになります。

ですが、いくら弱い立場となっている歩行者とはいえ、どのようなケースにおいても100%過失割合から守られるというわけではありません。

歩行者の死亡事故のほとんどは特に歩行者に過失なく起こってはいますが、中には明らかに歩行者側の安全不確認があったり、判断の誤り、または健康状態の不良といったものが理由になっていたりします。

安全不確認とは横断歩道があるにもかかわらずそれを使わず自動車の通行を確認せずに道路を横切ったりするような場合です。

また横断歩道を利用していても赤信号で渡ったりするようなときには、信号を信じて直進してきた自動車に跳ねられるといったことが起きたりします。