年間何万件数も起きている交通事故ですが、中でも特に起きやすい事故というのはある程度パターンがあります。
ですのでそれらが起きやすい環境や状況により一層気をつけることで、よくある事故を起こしてしまったり、
巻き込まれてしまうことを最小限に防ぐことが可能なのです。

バックの時の衝突事故

駐車場でバックしている時など、後ろを見ているつもりでもミラーだけしか見ていなかったりすることはありませんか?
バックしている時に後ろから車が来て、衝突事故を起こしてしまう人はとても多いのです。

駐車場でのバックとなるとそれほどスピードも出ていないはずなのにこの事故が起きてしまうのは、後方確認の不足にあります。
ミラーだけを見て後ろから車がこないだろうという「だろう運転」をしているために、目視であれば気付くことが出来た車にも
気付くことができないまま、衝突してしまうのです。

これは目視で確認していない方が明らかに割合が高くなりますので、バックの際はしっかり注意して見るようにしましょう。

追突事故

普通に道路を走行しているだけでも、前の車に追突してしまうような事故を起こしてしまうケースもあります。
これらの原因として考えられるのは「脇見運転」「携帯を使用しながらの運転」「不十分な車間距離」などがあります。
渋滞などだと特にやってしまいがちなのですが、ゆっくり進んでいると思って油断して脇見運転してしまうことです。
そうすることで前の車が停車したことに気付かずに追突してしまうのです。

また携帯電話を使用しながらの運転をしていたことで前方をよく確認しておらず、その結果追突してしまうということもあります。
更に車間距離を十分に開けていなかったということが理由で、ブレーキがきくのが間に合わずに前の車に衝突してしまうということです。
いずれもドライバーの注意次第で防げる事故ですから、追突しないよう注意する必要があります。

出会い頭の事故

信号がない交差点などでは通常一時停止看板が設けられていますが、これをしっかり守っていないために
出会い頭に衝突事故を起こしてしまう可能性もあるのです。

特に一時停止と書いてありながらすごい勢いで突っ込んでいって、白線を随分過ぎたところで一時停止する車は結構多いですよね。
ですがそれは大変危険です。

白線を飛び出した先がすぐ道路だったら、そこから出てきた優先側の車と衝突事故を起こしてしまいます。
また見通しが悪いにも関わらず確認が甘く、飛び出してくる歩行者や自転車などに気づかずにぶつかってしまうというケースもあります。

右左折時の事故

右左折の際には、車両同士の事故よりも自転車や歩行者との接触事故が多く見られます。
左折しようとしたら見えづらいところに自転車がいた事に気づかず、曲がったところで自転車に接触してしまったという事故や、
右折しようとしたら対向車線の影から飛び出してきた自転車や歩行者と接触したなど、見えづらいところから飛び出してくる
歩行者・自転車との接触が大変多いのです。

自転車が危険運転をして飛び出してきたとしても、よっぽどのことがなければ車に過失があることになってしまいます。
ですから車同士の接触事故よりも、自分の身を守るという点では気をつけなければいけないのです。

いずれもドライバー自身が気をつけていれば防ぐことができる事故なのですが、
その注意力が散漫な運転をしてしまう人もいるために常に多発している事故でもあるのです。

こうした事故は被害者になってしまう場合は防ぐことができないもらい事故もありますが、
過失がある側にならないようにだけでも、しっかりと注意しておくことが大切です。