ライダーにとっては非常に危険なマンホール

バイクは4輪の車とは違い、バランスの取りにくい二輪車ですので、道路にあるちょっとした障害物でも転倒の原因になることがあります。
一般道路の中でも特に気を付けたいのがマンホールで、雨の日などは走行する際にヒヤッとするものです。
マンホールには滑りにくくするための模様なども掘られているとはいえ、鉄板には変わりありませんので、状況によってはツルツルと滑ってしまいます。
特にカーブの途中にあるマンホールは最悪で、入り口にあるマンホールのように避けることもできず、最悪の場合には転倒してしまうことさえ考えられます。

マンホールというのは英語で「manhole」、つまり「人(man)」+「穴(hola)」で、人が通るための穴ということになります。
マンホールのほとんどは下水道を点検するための入り口で、これ以外にも上水道やガス、電気、電話などの点検のために設置されたマンホールがあります。
ライフラインに直結しているものですから、バイクや自動車のために無くすことができないのも難点です。
生活のためのインフラを尊重すると、どうしてもマンホールの位置がライダーの通り道と重なってしまうので、マンホールが多い道では走り方に工夫をすることが大切です。

マンホールの配置の決め方

マンホールというのは、よく注意してみると、2車線の道路では片側の車線に集中しています。
片側の車線だけに集中しているのは、点検を行う際に交通規制を行う必要があるからです。
両車線にマンホールを設置してしまうと、二車線ともに交通規制をしなければならなくなるので、渋滞などのトラブルを引き起こしてしまいます。
近年では、車の交通規制をしないために広く作った歩道にマンホールを設置することが増えました。

マンホールの避け方

マンホールで滑って転倒しやすいのは何と言ってもカーブですから、カーブに侵入する際にはマンホールを避けられるスピードで走るようにすれば、比較的安全にマンホールを避けることができます。
ただ、バイクのタイヤがマンホールの蓋の上にある状態でブレーキを踏んでしまうと非常に危険ですので、ブレーキは絶対に踏まないようにしましょう。
あくまで速度を落とし、安全に走行することが大事です。

交通量の多い時間帯は、マンホールを避けるために急ハンドルを切るのも危険です。
雪の降る地域では、冬場は冬用タイヤで走行するバイクも多いものですが、冬用タイヤはマンホールの上では意外と滑りやすいので十分な注意が必要となります。
マンホールのあるなしに関わらず、市街地を走行する際にはスピードを出し過ぎずに、落ち着いて走ることが何よりも大切です。