バイクで雪道を走らなければならないこともあるのでしょうか。
しかし出来ることなら、そのような事態の時には出来る限りバイクに乗らないと言うモチベーションも大事です。

危ないことが判っているのなら危ないことはしないというのが鉄則です。
自立出来ない、または車体を倒さないと曲がれないバイクなどは、そもそも雪道に向いているバイクと言うことが出来ません。

その時、どのように走るかと言うことではなく、どのような方法で安全に止めるのかと言うことを考えていただきたいですね。

バイクのカテゴリーによって随分変わる問題である

雪道での走りやすさと言うものは、バイクのカテゴリーによって変わるものです。
敢えて言えば、走りやすい車は、50~125ccぐらいまでのオフロード車という感じでしょうか。

ブロックタイヤを履いたオフロード系モデルならまだなんとか対応出来るかもしれません。
ロードスポーツ車ではやっぱり厳しいと思いますよ。
そして、400cc以上のオンロードモデルなら、走ることをあきらめることを優先してください。

路面コンディションの問題

そして、路面コンディションが実際にどうかという問題も追求していかなければなりません。
タイヤの跡がつく程度のまだシャーベット状態、そして新雪状態というなら、ロードタイヤ車でもなんとか走ることが出来るかもしれません。

しかし雪は次第に圧雪状態になり、そのようなケースではロードタイヤでは無理でしょう。
ロードタイヤでなくオフロードタイヤでないと路面に食いついて行くことが出来ません。

そして更に凍結路面ということを考えると、もうその段階ではオフロードタイヤでも無理です。
どのような状態でも発進出来ないと言うのなら、そもそも止まることなど不可能なのです。
発進出来ないのなら、バイクに乗ること自体はあきらめてください。

その時、速度を落とす

速度を落とし、バイクを寝かさないで曲がるというテクニックでならなんとか最悪の状態でもリスクを回避出来るかもしれません。
バイクで走る時、一番大事なことは、徹底してスピードを落とすことなのです。

後から車に煽られるかもしれませんが、このような時は話しは別です。
煽られるなら、煽られるままにしておけばいいのです。
危険は後よりも目の前に存在しています。

そして両足をステップから下ろして、バランスを崩したときには少しでも早く対処出来るように心掛けてください。
そのようなスピードがどの程度かと言えば、速度はせいぜい10km/h程度なのです。

バイクで走っていると言う感じではなく、バイクでただ動いていると言う感じなのではないでしょうか。
止まる時、フロントブレーキを使わず、エンジンブレーキもしくはリアブレーキで止まるようにしましょう。
コーナーはバイクを寝かさないで、両足をつきながら、ハンドルを切って曲がるように心掛けてください。