安全運転講座~自動車編~

同乗者を車酔いさせないテクニック

家族や仲間と楽しくドライブするには、車酔いせずに過ごしたいものです。車酔いしやすい体質の方はいますが、よほどではない限り運転テクニックで回避できます。
同乗者が車酔いしないようにするための運転テクニックについて解説します。

車酔いが起きる理由

車酔いは、車の加速や減速などで頭が揺れて、平衡感覚を保つ三半規管が刺激され、自律神経のバランスが乱れることで起こります。また、体がシートベルトで固定されている状態で、目から入ってくる周りの状況とのズレも一因です。運転手と違って、なされるがままの状態なので車酔いを起こしやすくなります。

車酔いさせない運転テクニック

まずは、「急」がつく動作は行わないようにしましょう。急ブレーキ、急ハンドル、急加速などがあたります。スピードの出しすぎによってカーブで生じる横Gや、うねりのある道路で車が揺れるなどが、同乗者に車酔いさせてしまうのです。車酔いさせないためには、ブレーキは軽く踏み込み、徐々に強めていきます。信号が赤になるとわかったら、早めにアクセルをオフにして、軽いタッチでブレーキをかけて、停止前にブレーキをゆるめて同乗者が止まったと気づかれないようにできれば完璧です。加速も同様で、アクセルをいきなり踏まずに、ゆっくりと踏み始めてから加速するとスムーズに運転できます。
これらの動作は同乗者が次の動きを予測しやすくなるため、酔いにくくなるというわけです。
コーナーも応用できます。コーナーに差しかかったら急ハンドルにならないように、少し早めにハンドルを切って、車の向きが変わり始めたら、さらに切り足していく方法です。
車はハンドルを切ったらすぐに曲がるのではなく、タイムラグがあります。このタイムラグを見越して同乗者にコーナーを曲がると教えるようにすれば、スムーズに曲がれます。

さらにスムーズに運転するには、加速の変動をなるべく抑えるように意識し、交差点やコーナー、高速道路などハンドル操作を最小限でとめるようにしてください。
少ないハンドル操作で曲がるには、コーナー手前からハンドルを切る必要がありますし、スピードも落とさないといけません。わずかな力でコントロールできるようになれば運転テクニックも伸びていくでしょう。

車のにおいも注意

運転テクニック以外にも、気をつけたいのが車におい。とくに子どもは嗅覚が敏感なため、車内にイヤなにおいがこもっていると、車酔いを起こしやすくなります。
車内を清潔にして換気に気をつけることも大切です。