安全運転講座~バイク編~

二人乗りを行う際の注意点

同乗者も正しい姿勢で乗る

バイクは、126cc以上の排気量であれば、免許取得1年後に一般道路、3年後に高速道路で二人乗りが可能となります。
ライダーが安全に運転するためには、同乗者の正しい乗車が必要です。
もしも高速道路で二人乗りすれば、バイクは時速100km以上のスピードが出るので、同乗者の動きも、安全な走行に影響します。

同乗者は正しい姿勢で乗ることと、さらにはライダーは同乗者への思いやりある運転をするようにします。
バイクに慣れていない同乗者と一緒に二人乗りするときは、ライダーが気遣い、乗車や降車、運転中の事を説明します。
また走行中は手足を使い、休息やスピードを落とすなどの合図を決めると、スムーズな運転ができます。

ライダーと同乗者のライディングポイント

・ライダーの注意点

加速は急加速をすると、同乗者に不快感を与えます。
急発進すると同乗者が転倒する危険もあり、ゆっくり徐々にスピードを上げて、スムーズに加速します。
減速するときも、急減速は同乗者に不快感を与え、同じく転倒の危険もあるので、スムーズに減速します。
急な原則は、同乗者の体重がライダーにのしかかることになり、余計に危険です。
コーナーを曲がるときは、バイクを傾けすぎないようにして、スピードを遅くして、あまりバイクを傾けなくても曲がれるようにします。
バイクを傾けすぎるのも、転倒の危険を増します。

・同乗者の注意点

二人乗りで、ライダーの後ろに座るときは、進行方向を向き、肩の力を抜き、ライダーのお腹周辺に手を回し、体を支えます。
バイクによっては、同乗シートの後ろに手すりの付いているタイプもありますが、手すりで体を支えるのは疲れて大変です。
足はステップの上に乗せて、しっかりと体を固定させます。
ライダーの動きに合わせるようにして、コーナーでライダーが体を傾ければ、同乗者も体を傾けます。
ライダーとの間に空間を作りシートに座ることは、一見すればライダーに負担少ないように見えますが、ライダーの動きと一呼吸ずれて、バイクの動きを悪くします。

乗車と降車

・乗車

ライダーは、エンジンを停止した状態でハンドルを握り、サイドスタンドをかけたまま、バイクにまたがり、フロントブレーキをかけます。
準備がととのったら、同乗者に乗車の合図をおくり、後ろに座ってもらいます。
同乗者は前方と後方の安全を確認し、ゆっくりと座り、ライダーのお腹に手を回し、体を固定させます。

・降車

ライダーはエンジンを切り、ギアをローに入れます。
サイドスタンドをかけて、バイクをゆっくりと傾け、足でバイクをしっかりと支えて、同乗者に降車合図します。
同乗者は周囲の安全を確認し、ゆっくりと降車します。