安全運転講座~ロードバイク編~

サイクリストの視認性を高めるには

自動車に気づいてもらうのが事故防止で重要

自転車が事故に遭遇しないようにするためには、自動車に自分の存在を認識してもらうことが大事です。
というのも、自動車と自転車の交通事故の中では、自動車が直前まで自転車の存在に気付かなかったというパターンが見受けられるからです。
直前で気づいたときにはもう手遅れで、自転車に衝突してしまうわけです。

事故を防止するためには、自動車から視認できるような服装などを心がけることが重要です。
早い段階で自転車の存在がわかれば、自動車も自転車の挙動を意識し慎重になります。
よって、追突や衝突されるリスクも低減できるのです。

視認性を高める服装とは

手っ取り早く視認性を高めるためには、黒などの暗めの色よりも、白や蛍光色などの明るい服装でコーデするなど、服装に気を付けることがおすすめです。
白や蛍光色は背景とのコントラストを強めるので、そこに人間がいると周囲のドライバーも気づきやすくなります。
とくに夕方から夜間にかけて、周囲が暗くなった時には明るめの色の服装にしたほうが目立ちやすくなります。
リュックなどを背負っている場合、クリップで簡単に取り付けられるライトがあるのでこちらを活用するといいでしょう。

夜間に自転車を運転する場合には、反射素材の付いているものを着用するのがおすすめです。
車両のヘッドライトに反射することで、視認性が高まり安全をさらに担保しやすくなるからです。
特に自転車を運転している場合、足の動きが激しくなります。
このように動きの激しいところに明るい色を持ってくるとより目立たせることができるので、夜間は靴やズボンに反射材をつけるのがおすすめです。

日中でもライトをつける「デイライト」がおすすめ

自転車のライトについて、夜間に点灯させるものだと思っている人も少なくないでしょう。
しかし、ライトは日中でも点灯させておくのがおすすめです。
実際、日本でも昼間にライトを転倒させた状態で自転車を走らせている人も少なからず見受けられます。

昼間にライトをつけることで、周囲のドライバーなどに自分の存在を視認してもらうのが目的です。
このように昼間にライトをつけて走行することを「デイライト」と呼びますが、これは海外では広く普及しているスタイルで、ヨーロッパの中にはデイライトを義務化にしている国も少なくありません。
アメリカの研究によると、自転車事故の8割は日中に発生しているといいます。
テールライトを点滅させる自転車とそうでない自転車と比較して、前者は自動車に気づかれやすくなるという実験結果も出ています。
ですから、自転車に乗るときはタイミングに関係なくライトをつける習慣をつけるといいでしょう。