安全運転講座~自動車編~

電気自動車・プラグインハイブリッド車を安全に充電する

電気自動車・プラグインハイブリッド車の充電時にやってはいけないこと

ガソリン車から、電気自動車やプラグインハイブリッド車に切り替える人が増えてきました。
ガソリンを給油する必要のない電気自動車・プラグインハイブリッド車は、正しく充電しないと、感電などの恐れがあります。
電気自動車に使用されているバッテリーは大容量なので、取り扱いに注意して安全に充電したいものです。

電気自動車を充電する際に、まず頭に入れておきたいのは、充電しながら洗車をすることはできないということです。
感電だけではなくて、火災の原因ともなりかねず、非常に危険です。
たとえ充電をしていなくても、充電リッドが開いている状態で洗車をすると充電装置が濡れてしまい、故障や感電の原因となってしまいます。

ペースメーカーなどを着用されている方が使用する際の注意点

電気自動車を充電する際に、急速充電器を使う人も多く見かけられますが、急速充電器を使用すると植込み型ペースメーカーや植込み型除細動器などの医療用電気機器の作動に影響が出ることがあります。
ですから、急速充電器は使わないこと、急速充電器を設置している場所に近づいたら速やかに離れることが大切です。
また、急速充電は繰り返し行なっているとバッテリーの寿命が早く減少することも頭に入れておくといいでしょう。

普通充電の場合でも、医療用電気機器の作動に何らかの影響が出ることがありますので、充電スタンドやコントロールボックス、充電ケーブルなどには医療用電気機器の植え込み部位を近づけないようにすることも忘れてはいけません。
充電中は車の中に入らないようにしましょう。

バッテリーの特性を知って賢く充電しよう

電気自動車の充電には時間がかかるため、遠出をしようと思うと、どこでどのように充電するかがネックになってきます。
パーキングエリアなどに設置されている急速充電器は、充電の時間が最大で30分のところがほとんどなので、一度に充電できる量は限られています。
ですから、電気自動車で遠出をする際にはパーキングエリアがどこにあるかをチェックし、自動車を充電する時間をスケジュールに組み込んでおくことが大切になってきます。
交通量の多い週末などは急速充電器が塞がっていることもありますので、その分も考えて多めに時間を見積もっておくことも忘れてはいけません。

バッテリーというのは気温や残量などによっても充電にかかる時間が変わってきますので、何度もやってみてコツを掴むといいでしょう。
バッテリーは残量が少なければ少ないほど速く充電できるという特性があることも、知っておくと便利です。
充電の際には、EVシステムがかなりの高温になることも頭に入れておきましょう。