安全運転講座~自動車編~

子どもと乗るときにはロックスイッチを忘れずに

パワーウインドウや電動スライドドアの危険性

子どもと車に乗る時に、厳重に注意をしたいのがパワーウィンドウや電動スライドドアです。
パワーウインドウや電動スライドドアの操作を子どもにさせたり、安全性をよく確認しないで作動させたりすると、子どもが手や顔を挟んでしまい重篤な事故につながる可能性があります。
パワーウインドウや電動スライドドアを開閉する際には、子どもがすぐ近くにいないことをよく確認した上で行うことが大切です。

パワーウィンドウではロックスイッチをオンにしておけば、子どもが勝手に操作をすることができないので安心です。
ドアもチャイルドプロテクションをロック状態にしておけば、車内からいくらドアハンドルを引いてもドアが開かず、事故の発生を防ぐことができます。
長い間使っている車ではロックスイッチが壊れていることもありますが、こういう時は出来るだけ早く修理をしておかなければなりません。
ロックスイッチは、可能な限りメーカーの純正部品を選びたいものです。

パワーウインドウや電動スライドドア以外にも危険がいっぱい

車というのはドライバーと同乗者の安全性を最大限に考えて設計されている乗り物とはいえ、無防備な子どもにとっては危険な要素がいっぱいです。
例えば、大人が何気なく使っているシートベルトも、子どもの体格から見れば不自然な位置にベルトが付いているので、胸や首が圧迫されて窒息してしまう危険性が皆無ではありません。
必ずALR(チャイルドシート固定機構)付シートベルトなどでチャイルドシートを固定して使うようにしたいものです。

また、子どもをシートベルトで遊ばせないようにすることも重要です。
子どもがシートベルトを体に巻き付けて遊んでいるうちにチャイルドシート固定機構が作動すると、座席に締め付けられた状態で動けなくなってしまうことがあります。
シートベルトがどうしても外せなくなった、緩めることができないといったような時には、はさみか専用のカッターでベルトを切断しなければなりません。

車内では熱中症にも気をつけよう

車の中では、熱中症にも十分に気を付けなければなりません。
「5分ぐらいだから大丈夫」とたかをくくって車を停め、子どもを車内に残して買い物などをするのは非常に危険です。
特に夏場は、車の中が異常な高温になることがあります。
インストルメントパネルの付近は、夏には80℃の高温になることもあり、火傷の原因にもなりかねません。

また、子どもを一人残しておくと、車の装備にまちがって触れてしまい、思わぬ事故の原因になることもあり得ます。
キーを車内に残して子どもが誤ってドアをロックしてしまい、外から開けられなくなってしまうなどといったアクシデントも考えられます。