交通安全講座〜歩行者編〜

雨の日に歩行者ができる交通安全の心得

雨の日は歩行者が違反行為をしやすい

雨の日はフロントガラスなどに水滴がついてどうしても視界が悪くなりがちなため、事故には人一倍気を付けて運転するドライバーも多いはずです。
バイクも同様で、どうしてもスリップしやすくなってしまうので念には念を入れて走行することが大切です。

注意が必要なのは歩行者も同じことで、傘をさして歩いているとどうしても視界が遮られてしまい、車が近づいてきているのに気が付かなかったりすることもしばしばです。
雨が降っていると、どうしても「早く家に帰りたい」「できるだけ雨に濡れたくない」と思うため、歩道者が十分な注意をせずに横断歩道を横切ってしまうこともあります。
ですから、ドライバーやライダーは歩行者には特に十分な注意を払って走行することが大切になってきます。

前方が見えなくなる傘の差し方はやめよう

風が強く、横殴りの雨が降っている場合、歩行者はついつい傘を斜めにして差す傾向があります。
前方が見えにくくなってしまい、横断歩道を渡る時にもしっかりと確認をしないでしまうことが多いものです。
こうなると、横断歩道での自動車対歩行者の事故が多発してしまいます。
ですから、たとえ強い雨が横から降っている時でも、傘はできるだけ斜めに差さずに落ち着いて横断歩道を渡るようにしたいものです。

また、雨の日はとかく急いで歩きがちなのですが、たとえ急いでいても信号無視は絶対にしないようにすることも事故を防ぐための大切なポイントです。
信号無視をして飛び出せば、交通事故にあった時にも責任は歩行者になります。
特に夕暮れ時は事故が多くなるので、事故を防ぐためのレイングッズなどを用意して安全に歩行することをおすすめします。

雨の日におすすめのレイングッズ

雨の日に歩く際におすすめのレイングッズの中でも、特に人気があるのがリフレクター機能を備えた雨傘です。
夕暮れから夜間にかけて、黒っぽい服装をしていると車から見えにくくなるという危険性がありますが、リフレクター機能のある傘をさしていれば遠くからでもドライバーが識別してくれるので、安全に歩行をすることができます。

傘の中には、車のライトを反射するだけではなくて、一部が透明になっているものもあり、傘を斜めにしていても近づいてくる車両を識別できるものもあります。
お値段的には普通の傘とほとんど変わりありませんので、夕方から夜間にかけて歩いて外出する機会の多い人は、こういった傘を一本買っておくことをおすすめします。

また、幅広の反射材が縫い付けられているレインスーツなども事故防止には非常に役立ってくれます。
防水性も備えたものであれば、ジョギングをする習慣のある人にもぴったりです。
色はできるだけ明るめのものを選ぶといいでしょう。