暗い夜道
交通安全講座〜歩行者編〜

夜間に目立つ服装は?

服の色で認識されやすさが違う!

夜間というのは、どんなに目のいいドライバーでも認識しにくい服の色というものがあります。
ですから、夜間に外出する機会が多い人や、家に帰って来るのが遅くなる生活をしている人は服の色に注意することが大切です。
ドライバーに認識されやすい色の服を着ていれば夜でも目立ちますので、万が一の事故に遭ってしまう確率も低くなります。

公益財団法人交通事故総合分析センターが発表したデータによると、夜間に起きる交通死亡事故の中の約70%は道路を横断中に発生しています。
夜になると歩行者が歩いているのが見えにくいのが最大の原因ですので、夜でもドライバーが識別しやすい服装をすることが大切です。
実際に実験をしてみた結果、ドライバーが夜でも一番見やすい色は「白」という結果が出ています。
逆に、黒や紫などといった色は夜はほとんど目立たないこともわかりました。

日中なら目立つ色も夜間は目立たない

不思議なのは、日中なら目立つ色も夜間はそれほど目立たないことです。
昼間来ていれば目立つ赤や黄色、緑などといった色の服は、夜間はほとんど目立たないということが実験の結果わかっています。
ですから、夜間に徒歩で外出するような場合にはできるだけ白の衣類を身につけるようにしましょう。

白い服を着ていると、たとえロービームでも遠くからドライバーに見えますので、事故に遭う確率が格段に低くなります。
犬を連れて散歩している人など、毎晩夜で歩かないといけない人の場合、ワードローブを一度点検してみるのもいいかもしれません。

白い衣服と合わせて、反射材の使用も効果的です。
反射材は各都道府県の県警察も使用を推奨している素材で、自動車などのライトの光を遠くから反射するため、ドライバーにいち早く存在を認識してもらうことができます。

反射材の種類

反射材はちょっとの面積でも光を反射するので、靴や衣服、カバンなどに付ける習慣をつけることが大切です。
蛍光素材も光るから夜間の外出には良いのではないかと思う人もいるかもしれませんが、反射材と蛍光素材とでは光り方が違います。
反射材は光を受けた方向に光を反射しますので、車のライトなどには間違いなく反応します。

反射材には「ガラスビーズタイプ」や「プリズムレンズタイプ」など、いくつかの種類があります。
特性をよく踏まえた上で選ぶようにしましょう。
ガラスビーズタイプは最も広く使用されているタイプの反射材で、さらに「露出レンズタイプ」「封入レンズタイプ」「カプセルレンズタイプ」の3つに細かく分類することができます。
プリズムレンズタイプはガラスビーズよりも反射性能が高く、標識デザインなどに多様されています。