安全運転講座~ロードバイク編~

ロードバイクを安全に停止するためのブレーキング

ロードバイクを安全に乗るために重要なスキルであるブレーキング。ロードバイクは他の自転車と違ってスピードが出しやすいからこそ、止まる技術も必要なのです。
そこで今回は、ブレーキングについて解説します。

ブレーキの役割について

ロードバイクのブレーキは右レバーがフロント(前輪)、左レバーがリア(後輪)です。基本的にフロントブレーキのほうが効き目は大きくなっています。しかし、リアブレーキも重要で、車速や車体をコントロールするのにリアブレーキが向いているからです。
フロントブレーキはスピードを落とす、リアブレーキはスピードをコントロールすると覚えておくといいでしょう。

ブレーキの操作について

前後のブレーキを状況に合わせて使い分けないといけません。
ブランケットを握った時に、レバーに指をかけておくと弱い力でもブレーキをかけられます。いつでもブレーキがかけられるようにしておきましょう。
ブレーキの際は前後のブレーキを5:5の割合でかけるようにします。乗り慣れていないとリア側のブレーキに頼りがちですが、5:5になるよう意識してください。
割合は路面状況や天候によってもかわります。スピードの出ていない街中であれば5:5で問題ありませんが、下りだとリアがロックしてしまい危険なので、路面状況によっては9:1でもいいでしょう。
ブレーキをかける順番は、リアブレーキをフロントブレーキより早めにかけます。リアブレーキからかけることで、車体が安定しやすくなるためです。

車輪ロックについて

前走者のトラブルや車が路肩によって来るなどで、急ブレーキをかけるとフロントタイヤがロックしてしまうことがあります。フロントブレーキを強くかけると、リアタイヤが浮いてしまい前転してしまい大変、危険です。そういうときはなるべく後方へ腰を引いて、リア側に体重をかけるようにしましょう。コツはお腹に力を入れて後ろに腰を引くことです。同時に両手でハンドルをしっかりと握ります。ハンドルが左右に動いてしまうと体勢が崩れてしまうからです。

逆にリアタイヤがロックしてしまうと、ロードバイクは左右にバランスを崩しリアタイヤがスライディングしてしまいます。いわゆるドリフトの状態です。スピードの出やすい下りや濡れた路面で起こりやすいので注意しましょう。リアタイヤが流れ始めてしまった場合は、素早く重心を移動してクランクを水平にして車体が傾かないようにします。

ロードバイクは前後のタイヤで自立しているので、ブレーキのかけかた次第で簡単に転倒してしまいます。常にブレーキのかけ方に注意してサイクリングを楽しみましょう。