交通事故コラム

2022年5月から車のバックカメラが義務化

バックカメラの役割

バックカメラというのは「リアカメラ」あるいは「リアビューカメラ」とも呼ばれており、車の後方部を映し出すカメラのことを言います。
肉眼では直視しにくい部分も、バックカメラがあれびドライバーがはっきりと確認できるため、車庫入れなどといった操作を行う際には非常に便利です。

2021年6月9日、国土交通省はバックカメラを新型者に義務付ける旨を発表しました。
これは2021年4月1日に国土交通省から告示された道路運送車両の保安基準等の一部改正を受けたもので、「後退時車両直後確認装置を義務化する」という点が改正ポイントとして明確にされています。
後退時車両直後確認装置というのは車をバックさせるときに、後ろ側にできる死角を低減してくれる機器のことです。
車をバック駐車する際に起こる事故はけっこう多く、しかも歩行者が被害を被ることが多いため、非常に危険性が高いことが前々から危惧されていました。

バックカメラが満たすべき要件

今回の法改正では、車両直後のエリアの障害物を確認できることと、確認手段にはカメラ、検知システムまたはミラーを用いることが満たすべき要件として挙げられています。
車両直後のエリアというのは車両の全幅から後ろに伸びる最大3.5メートルまでの長方形のエリアのことで、高さ0.8メートル✕幅0.3メートルの障害物を認知できることがバックカメラの要件です。

改正法が適用されるのは令和4年5月以降に製造される未登録の新型車に限られており、現在に乗っている車にバックカメラが搭載されていなくても法律違反となる心配はありません。
ただし、運転時には後方確認は非常に大切ですので、バックカメラが搭載されていない車でも、自主的に取り付けておく方が賢明だと言えるでしょう。

バックカメラの選び方

バックカメラには「標準レンズ」と「広角レンズ」の2タイプがあります。
標準レンズは距離感がつかみやすく、見やすいという特徴がある一方、広角レンズは180度の広いエリアをひと目で確認できる点がメリットとなっています。
画素数は30万画素以上あれば、クリアな視野を得ることができます。

夜間走行をすることが多い人であれば、LEDライトか赤外線センサーがついているバックカメラがおすすめです。
後付のバックカメラは、ナンバープレートに取り付けられるものが便利です。

市販されているバックカメラの中でも特に人気が高いのはLFSの「LFS-RC」で、暗視機能付きの58万画素の高精細カラー画像なので、夜間でも鮮明な画像を得ることができます。
魚眼レンズを採用しているため視野角度も230°と広く、安全運転には欠かせません。
また、取り付け自由度の高いイクリプス(ECLIPSE)の「BEC113」も人気です。