交通事故コラム

あおり運転から身を守るために

近年問題視されているあおり運転

近年あおり運転が問題視されていますがその定義は意外と知られていないものです。
あおり運転というのは道路を通行している自動車やバイク、自転車といったほかの車両をあおって交通の危険を発生させる行為を指します。
前にいる車に進路を譲るように車間を詰めたりパッシングしたりしてあおったり、前に入ってきた車を執拗に追い回して嫌がらせをしたりとあおり運転をする理由や行動は様々です。

あおり運転はとても危険であおられている車は不安や恐怖から運転操作を誤る危険もあります。
あおっている車と衝突したりほかの車も巻き込む事故になったりする可能性も高いです。

あおり運転で適用される可能性のある罰則

あおり運転は違反行為であり罪が成立することもあります。
まずは車間距離を一定に保たなかったことによる道路交通法違反です。
前の車をあおることによって車間を詰めすぎると車間距離保持義務違反になります。

高速道路では車間距離不保持は3か月以下の懲役か5万円以下の罰金です。
一般道でも同様に5万円以下の罰金となります。

無理に幅寄せをしたり相手に大きな声で威嚇をしたり罵倒をしたりという行為は有形力行使と認められ暴行罪になることもあり、あおり運転がひどい場合には暴行罪が適用されるケースも多いです。
暴行罪が成立すれば2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が課されます。

さらに危険な行為で被害者が死傷すれば危険運転致死傷罪が成立する可能性が高いです。
無免許運転や飲酒運転の場合には特に適用されることがあります。
被害者が負傷した場合には15年以下の懲役刑に、被害者が死亡した時には1年以上の懲役刑となり罪はとても重いです。

あおり運転で被害にあう人と加害者になりやすい人

あおり運転ででは被害にあう人にも加害者になりやすい人にも特徴があります。
被害にあう人の特徴として最も多いのが運転が苦手なことです。
運転が苦手であるためにスピードが出なかったりブレーキを踏むことが多かったりすることで後続車がイライラしてしまいあおり行為を受けることがあります。

それ以外にも後ろにスピードの遅い車で2車線をふさいでしまったり軽自動車やコンパクトカーを運転していたりするとあおられてしまうことも多いです。
運転技術があまり高くない人や苦手意識のある人は初心者マークを付けたり周囲に迷惑をかけないように配慮して運転したりする必要があります。

それに対して加害者になりやすい人は自分の思い通りに走りたいと思ったり車の運転が得意で自信があったりせっかちだったりすることが多いです。
自分本位な運転は事故の原因ですし周囲にも迷惑がかかることを認識する必要があります。

あおり運転の被害を受けないためにすべきこと

あおり運転の被害にあわないために車間距離を十分にとりほかの車両にあまり近づかないことが大切です。
これは被害にあわないだけでなく自分が加害者になることも防げます。

また後続車が急いでいる場合にはすぐに道を譲ったり急発進や急停車をさけたりすることも効果的です。
万が一の時のためにドライブレコーダーをつけておくと証拠になります。