交通事故コラム

増加する高速道路の逆走事故に注意

とても危険な高速道路の逆走事故

近年高速道路で様々な事故が発生していますがその中の一つにあるのが逆走事故です。
高速事故で起こる逆走事故は事故全体の中でも特に死傷事故となる割合が高いといわれています。

ほとんどの事故車両は正面衝突をしており高速道路上での正面衝突であるため被害もとても大きいです。
周りの車も巻き込むことがあるので事故の原因と予防対策については知っておく必要があります。

逆走事故が起こる原因

高速道路は一方通行で車が向かい合って走ることは基本的にありません。
それなのに逆走事故が起こってしまうのにはいくつかの理由があります。

まずは案内を見誤って逆走してしまうことです。
インターチェンジで間違って出口に侵入してしまい本線に戻ろうと逆走をしてしまったりサービスエリアで誤ってオフランプに侵入して逆走したりということがあります。

このような逆走をしてしまうのは運転中案内表示に気付かなかったり話に夢中で通り過ぎたりという運転に集中が欠けてしまったためにおこるものばかりです。
無理に引き返そうとせず道の流れに従って進んで再度高速道路に戻るようにしましょう。

過失以外に原因として増えているものが飲酒運転や認知症といった理由です。
正常な判断ができない状態での運転は逆走以外にも危険な事故を起こす可能性があるので運転は避けるようにする必要があります。

逆走による罰則

重大事故につながるものであるため逆走をすると重たい罰則があると思われがちですが実際には意外と罰則は軽いです。
高速道路の逆走の場合は違反点数は2点で罰金は9000円しかかかりません。

ただし被害者がケガをしたり亡くなったりすると一気に罰則は重たくなり懲役刑になることもあります。
相手に被害を与えるだけでなく自分自身もケガをしたり命を落としたりすることも少なくありません。
万が一逆走に気付いたらすぐに路肩に車を停めて道路管理者に連絡をするようにしましょう。

もしも逆走車と遭遇したら

自分自身が逆走してしまうことだけでなく運転中は逆走車に遭遇してしまうこともあります。
逆走車に遭遇した際には思っている以上に速く自分に近づいてくるので迅速な判断が必要です。

逆走車への対応は運転者が逆走をしていることに気付いているかどうかでも変わってきます。
自覚して逆走している場合には路肩を走ってくることが多いのでそのまま車線変更せず徐行して通過すれば解決することが多いです。
それに対して自覚していない場合には急に追い越し車線に出てくることもあるので可能な限り追い越し車線は必要最低限の利用にして追い越し車線を走行する時間も短くすることが衝突を避ける手段になるといえます。

逆走車に遭遇したら110番やサービスエリアの非常電話などを利用して通報することも大切です。
この時周囲の車との衝突を避けるためにも安全には十分気を付けて連絡をするようにしましょう。