道路の停止線
曖昧になりがちな交通ルール

停止線の交通ルール

停止線の直前で停まるのがルール

安全運転を順守するためには、数々の交通ルールを守らなければなりません。
さまざまなルールの中でも、今一度確認が必要なのが「停止線」です。
停止線というのは交差点に引かれている線のことで、停止線のところで一時停止しなければならないことはわかっていても、具体的にはどこで停まるのが正しいのかを把握していないドライバーも多いのではないでしょうか。

ドライバーの中には停止線にフロントバンパーの先端を合わせる人も多いようですが、正しいルールは「停止線の手前で止まる」です。
停止線というのは、どんな場合でも線を超えて車を停止させてはいけないという決まりがあります。
停止線の手前だからといって、車1台ぶんぐらいの間隔を空けてて前に車を停めているドライバーもいますが、実際には停止線の直前で止めるのが決まりです。
このような止め方をすると後続車が迷惑しますので、きちんと直前で止められるように訓練をしておくことが大切です。

違反すると交差点進入禁止違反もしくは信号無視になることも

手前すぎてもいけませんが、停止線をオーバーした状態で車を停めると「交差点進入禁止違反」または「信号無視」とみなされることがありますので、注意が必要です。
停止線の位置をよく守って停車しないと、大型車両が曲がる時に十分なスペースが得られないなどといった不都合が出てきますので、ルールはできるだけ守るようにしましょう。

ただし、停止線というのはあくまでも目安であって、ルール通りに車を停めたとしても左右から近づいてくる歩行者や車が全く見えないことも珍しくはありません。
国土交通省の資料によれば、横断歩道がある場合、停止線の位置は手前2メートルの位置が標準とされています。
交差道路側を走っている車をきちんと視認できる位置に設置する、というのも停止線の重要な条件なのですが、横断歩道の手前2メートルの位置に停止線を設置すると、時には見通し距離を十分に得られないことがあります。

ルールを守るためには練習が必要

ルールをきちんと守って停止線の前で車を止めるためには、繰り返して練習をすることが大切です。
車種によって若干の違いはありますが、右側のドアミラーの下に白線が見える位置が大まかの目安です。
厳密に位置を把握したいのであれば、停止線のちょっと手前で車を止めた状態でサイドミラーとの位置関係をよく記憶しておくのがおすすめです。

教習所で教官にヘルプをしてもらいながら、停止線のちょっと前で止めるコツのようなものを会得しておくのが一番です。
ただし、公道を走っていてあまり神経質になるのも良くないので、「ちょっとぐらい位置がずれてもだいじょうぶ」ぐらいの気持ちで運転するのがおすすめです。